数年前まで、年明けのCD売り上げには「紅白歌合戦」「日本レコード大賞」に出場した歌手の作品がチャートを再び駆け上るということがよくあった。しかし、最近はそんな“紅白・レコ大効果”はまったくなくなってしまったのが現状だ。
「紅白の出場歌手や曲が決まると店内にポスターなどを張り出し、プッシュするんですが、最近はほとんど効果がないですね」(都内大手CDショップ店員)
昨年の紅白を振り返ってみても、目立ったのはDJ OZMAのハレンチ騒動ぐらいのもの。あとは例年どおりの1億円衣装など、すでにマンネリのネタしかなかった。レコ大に至っては内容よりも放送日が大みそかから30日に変わったことが一番の話題だったという悲惨さだ。
そんな状況で、唯一紅白効果といえるのがテノール歌手・秋川雅史の歌う「千の風になって」だ。