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【今行く映画館】森の哲学者・フクロウに与えられた、いきいきとした動きと表情。『ガフールの伝説』

 日本でもおなじみの鳥・フクロウ。幸せを呼ぶ鳥とか、森の哲学者なんて言われていて人間にとって特別な鳥というイメージがある。そんな彼らが主人公の3Dアニメ映画『ガフールの伝説』が全国公開中。いつもは木の上でジッとしているはずのフクロウ君たちが、意外にも一大スペクタクルの物語を展開してくれた。新たなアニマル・ヒーローの誕生である。

 フクロウのソーレン(吹替:市原隼人)と、ジルフィー(吹替:川島海荷)、その仲間たちが、フクロウの子どもたちをさらう悪の組織“純血団”からフクロウたちを救うために伝説の地を旅し、過酷な戦いを通して勇者に成長する物語。いつか伝説の勇者たちの一員になることを夢見るソーレンが、最後に戦う意外な相手とは…。

 近年ハリウッドでも主流になりつつある、お子様向けのストーリーに見せかけて実はな隠しテーマを持つアニメ・ファンタジー。今回の隠しテーマは、希望を失わず、決してあきらめずに大きな圧力に立ち向かう事。正義感の強さが気高いフクロウのキャラクターにぴったり合っている。「ハッピー フィート」のVFX製作会社アニマル・ロジックが手がける綿密な仕事が、いきいきとしたフクロウたちの動きや表情を豊かに表現。コンピューター・ゲームのような戦闘シーンにはハラハラしっぱなしで、わざわざ3Dで見なくても十分に迫力がある。ソーレン吹替えの市原隼人の声は少年の弱さと勇気を同時に上手く表現。幼児向けというよりは、思春期に合わせた物語かもしれない。

(C)2010 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED

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