偶然、撮影現場に居合わせたスタッフが生唾を飲み込みながら解説する。
「松が風呂に入るシーンは圧巻。抑えた大人の色気が漂ってくる。注目は、浅野忠信ふんする夫に強引に押し倒され情交を迫られる場面。松はこのシーンに臨むに当たり浅野と2人きりで段取りを話し合っていた。撮影中も松の喘ぎ声がスタジオ内に響いていた」
松に負けじと、さすがはハリウッド女優と評判をとったのが広末だったという。広末の演技はすごいの一言だったようだ。
「撮影時は無人カメラがセットされ撮影現場に入れたのは広末と相手役を演じた浅野忠信だけ。監督や他のスタッフはモニターで撮影状況を確認していた。撮影終了後、女性スタッフは、顔を赤らめ、男性スタッフの中には腰を引きながら歩いている者も」(同)
映画「ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ」は、実在した小説家、太宰治をモチーフにした作品。小説家として秀でた才能を持ちながら酒と女で身を崩していく大谷(浅野)を主人公にした物語。広末は大谷の妻・佐知(松)に嫉妬しながらも、献身的な愛情を見せる愛人、秋子を演じている。
「本来は松が主役で広末が準主役と言ったポジションなんですが、2人の脱ぎっぷりがたまらない。まるで競い合っているかのようだった」(別の映画関係者)
スタッフたちを興奮させた2人のラブシーンをもっと詳しく描写しよう。
「酔っぱらって帰ってきた浅野は、すぐに松の体を触りはじめる。最初は必死になって拒んでいた松だったが、浅野の手は執拗に松のお尻から着物の裾を割って股間に入り込んでいく。やがて自ら体をくねらせ、気がつけば浅野の正常位を受け入れている。松の腰つきがリアルでエロい」(同)
一方の広末は。
「出版社に原稿を突き返された浅野がまるで怒りをぶつけるかのように広末に襲いかかる。ところが、広末は浅野を軽く交わし、待ってましたとばかりに広末が上に跨がるんです。騎乗位となった広末はこれでもかといわんばかりに腰をグラインドさせる。その時の広末の顔がまたセクシーだった。唇を半開きにし、最後は目を見開いたまま昇天する。やがてカメラは広末の横に回り胸元が写りそうになる寸前でバックに回る。そこには広末の形のいいヒップが大写しになる」(同)
当初、打ち合わせ段階では松と広末の濡れ場は代役で行われる予定だったという。
「スタッフと話し合った結果、2人がやりたいと申し出たそうだ。結局、監督のアイデアで無人カメラを前に撮影することになった」(同)
2人の女優による“艶技”は必見だ。