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ジョー・ペシ、プロデューサー訴訟で『ゴッティ』制作に暗雲が

 ジョー・ペシが新作映画『ゴッティ:イン・ザ・シャドウ・オブ・マイ・ファーザー』のプロデューサーを告訴した。
 ジョーは元々、製作会社側からゴッティの親友で用心棒だったアンジェロ・ルッジェル役として、出演料300万ドル(約2億4000万円)で口頭での約束を交わした後、役作りのために30ポンド(約14キロ)も体重を増やしていた。
 しかし、共演者がジョン・トラボルタやアル・パチーノと発表されると、フィオーレ・フィルム社のプロデューサー陣は100万ドル(約8000万円)のギャラで、アンソニー・“ガスパイプ”・カッソという当初のアンジェロ役よりも小さな役へと依頼を変更してきたため、ジョーは27日水曜日に訴訟を起こした。

 訴訟の内訳は、「被告は300万ドルを払うことも、アンジェロの役で出演させる意思もない。むしろ、被告側はひそかに、映画の宣伝のためにペシの名前と画像を利用し、その後、大々的な世間からの注目や引き起こされた噂を避けるためのいかなる原告への支払いを回避するため、契約を打ち切る口実を企てた」とある。

 ところが、フィオーレ・フィルム社CEOのマーク・フィオーレ氏は、交渉が成立する前にジョーがこのプロジェクトから手を引いていたことを主張、映画出演のための契約を結んだことは一度もないとして、反訴することを考えていることもE!ニュースに明かした。
 「書面での契約は何もありませんし、正直に申し上げて彼は注目を集めたいだけだと思います」「我々は、ジョーとは何も契約を交わしておりません。我々はジョーとの和解に向けて進んでいました」

 そう語ったフィオーレ氏は、映画監督のニック・カサヴェテスがジョーに出演をオファーしていたが、ニックがその後プロジェクトから外れたことから、ジョーは代わりの監督が決まるまでは最終決定を下さないと主張していたことも付け加えた。
 「この状態が続くようなら、我々は出演依頼を取り下げざるをえないということを4月28日の時点で彼に伝えました。すべて文書化されています」
 さらにフィオーレ氏は、役作りのために体重を増やしたというジョーの主張に対しても当惑している様子で、「なぜ彼が30ポンドも体重を増やしたのか検討もつきません」「誰が体重を増やせと言ったのかも分かりません。私ではないことは確かです。降板が決まった4月の時点で、なぜ体重増加を止めなかったのか? 正直言って、とても道理にかなっているとは思えません」とコメントしている。

 『ゴッティ:イン・ザ・シャドウ・オブ・マイ・ファーザー』は来年1月3日から撮影が始められる予定だ。

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