ブエナビスタとレッドディザイアの一騎打ちムードが強い。牡馬を含めても現役ではトップクラスの実力を持つ牝馬2頭なのだから“観るレース”なのかもしれないが、この2強に付け入るようなスキはないのだろうか。たしかに穴党から見ても能力的には抜けている。ともに久々のマイル戦になることが懸念されるが、前半は比較的ユッタリ流れて上がりの勝負となる傾向の強いレース、言い換えれば、より能力そのものを競うような格好になるので短縮の心配はないだろう。こうなるとますます鉄板だが(笑)、“抜けている”と思われているその能力自体を発揮できないケースも考えられる。ドバイ遠征の“見えない疲れ”。追い切り後の騎乗者コメントは「疲労は回復」とのことだが、果たしてどうだろう。
馬券は、ワンカラットから。大きく強調するような材料は乏しいが、ゆったりしたローションを組んで今年3戦の内容が上々。前走「阪神牝馬S」9着とて、最後方から大外を回ってコンマ6秒差まで追い上げている。前走後も体調は安定しており、デキに関しては文句なし。昨春の「桜花賞」で2強と2馬身差の4着した実績もあり2強に”見えない疲れ”があるなら割って入ってもおかしくはない。
【馬連】流し (13)軸 (11)(17)
【3連単】BOX (11)(13)(17)
<栗東S(京都10R)=◎ティアップワイルド>
1000万、1600万を連勝してオープン入りしたティアップワイルド◎。同着だった前走もそうだったが、早く抜け出すと遊ぶ面があって惜敗することもままあった同馬だが、そんなマイナス面を考えると昇級して相手が強化されるのはむしろプラスではなかろうか。さすがに手を抜くようなことはないだろう。これまでのレースぶり、良馬場での持ち時計から力量的にオープンに入っても十分に通用する器。抜けた馬も見当たらないので、レースの流れ次第では3連勝も。
【馬連】流し (6)軸 (7)(10)(13)(16)
【3連単】2頭軸マルチ (6)(7)軸 (10)(13)(16)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。