「ケジメとして30年以上やるなら35年。でも、あと5年は無理。30年満了でリングを去ろうと思います」。歴代WWWA女王が集結した6人タッグ後のデビルの引退発言に、観衆はどよめき、今大会のプロデューサー・長与千種は言葉を失った。
デビルは「今年に入って引退を考え始めた。集中力のなさは誰が見てもそう思ったと思う。デビルだから許してくれていた。それに甘えちゃいけない。それはデビルらしくない」。サバサバした口調にもう迷いはない。
ジャガーと並び女帝と称されてきたベテランだった。「ジャイアント馬場さんの生涯試合数はいくつ?それには並べないけど、試合数で女子プロ界の1番になりたい」
どの団体に参戦しても、常にトップのベルトを巻いてきた。デビルの試合数を超える選手は今後出るはずもない。デビルは、記録も記憶も胸に抱き引退ロードを歩き始めた。