デビュー戦の蝶野に続き、亡き父・橋本真也とともに、闘魂三銃士と呼ばれた武藤との対戦で、2戦目にして、早くも父のライバル2人と相まみえることとなる。
立て続けの大物選手との対戦に、少々困惑気味の大地は「(ZERO1の看板を)ボクが背負うのがいいのかどうかは分からないけど、背負うからには勝たないとダメでしょうね」と気を引き締めた。
大舞台での超大物との激突が続く大地には、所属するZERO1のみならず、プロレス界の期待の大きさを伺わせる。
だが、この起用法に警鐘を鳴らす向きもある。「プロレスは興行ですから、サラブレッドの大地を、客寄せパンダ的に起用する各団体の意図は分かります。しかし、大地はアマチュア格闘技で何か実績を挙げて入ってきた選手ではなく、まだ普通の高校生(3月10日卒業見込み)。この促成栽培的な起用法には疑問が残ります。第1試合からじっくり育てた方が、本人の将来のためにもいいと思う。これだとプレッシャーに押し潰されてしまうのではないかと心配です」(某ベテラン記者)
大物選手の2世ということで、入門時から注目を集めてきた大地。どう育てるかは所属団体の考え次第だが、促成栽培的な育成法には賛否両論がうずまきそうだ。
(ジャーナリスト/落合一郎)