特に気合が入るのがコンサート取材です。アーティストのパワーと観客の息遣いがミックスした独特の高揚感に、いい意味で乗せられます。先月23〜25日の日本武道館、声優界のスーパープリンセス・水樹奈々さんのライブは燃えました。なんと3日連続で武道館を満員。各スポーツ紙がでかでかと取り上げ、アーティストとしてもメジャー入りしました。実は内外タイムスは4、5年前から「水樹は絶対来る!」と追いかけてきたため、“親心”のような嬉しさもあったのです。
まだ一般には水樹が知られていなかったころ。最初のインタビュー記事掲載号は飛ぶように売れ、後日ファンクラブから販売局に大量注文が入りました。ネットオークションでは、1部120円(当時)の紙面が2000円で落札されていました。水樹ファンのパワーに驚き、2年前にキングレコードから「横浜アリーナライブ」の取材案内をいただいたときも、何をおいても駆けつけました。
横浜アリーナでびっくり。な、なんだこの観客数は! アリーナ席から最上階まで超満員。「気合入れていくぜ!」という掛け声に、会場はヒートアップ。観客と一体となって私も踏ん張りました。6キロ近くある400ミリ望遠レンズを5時間手持ち。このときにだいたいの流れを肌でつかんでいたので、武道館取材では納得できる写真が撮れました。
1回目より2回目、2回目より3回目。数をこなすごとに被写体の新たな魅力に気付き、良さを最大限に引き出せるようになるのです。(写真部・突撃軍曹)