「ナイトピープル」は、直木賞作家でミステリー小説の大家・逢坂剛氏の短編小説が原作。過去に縛られる男、ミステリアスな美女、神出鬼没な刑事らが、強奪された2億円を巡って心理戦を展開。原作にはないスリリングな展開と、どんでん返しが連続し、銃撃戦の場面も。同日から、シネマート新宿で公開。
サーモンピンクのミニドレスで登場した佐藤は、脚本を読んだ感想を、「原作とだいぶ変わっていたので、それがびっくりしました」と紹介。役柄は、影があり、何を考えているのかわからない「悪女」。「掴み所がない役だったので、それがおもしろかった」と振り返った。また、監督から「ほとんど本物の火薬を使いました」と明かされた銃撃戦については、「演出なかったんです。できとーにやってくださいと言われて、OKになりました!」と紹介。
しかし、「(北村との)ベッドシーン、キスシーンみたいなものがあって」と語り始めた所から、トークが盛り上った。キスシーンの設定は、「ぶチュー」となっており、佐藤は、「真剣にチューした方がいいのかな」と思い、本気で「ぶチュー」をかましたエピソードを紹介。キスし終わると、「これでいいのかなーと思って、笑っちゃったんです」と語った。さらに、北村から、その笑顔を「いいね、それ」と告げられたことを紹介し、嬉しそう。
ただ、トークの雲行きはここから怪しくなった。北村が、「それ、僕が言ったんでしたっけ?」と聞き、まったく覚えていないことを自ら暴露してしまったのだ。北村の言葉を聞いた佐藤は、「覚えてないんですよ。私とのキスなんて」とすねてしまった。北村は、「(演技の最中は)いっぱい、いっぱいなんです」とフォローしたが、佐藤は、「(北村の印象は)濃い顔だなーと思いました」「(紫のジャケットに緑のシャツという北村の衣装を指さして)それ、空豆みたいですね」「こないだ初めて見たんですけど、北村さんのファンのことを、カズキストっていうんですね。書いてあったんですよ、ツイッターか何かに。だから、私も一人のカズキストとして、この映画を大事にしていきます(笑)」などと、舞台あいさつが終わるまで、北村をいじりっぱなし。佐藤が北村をいじる度に、場内から大爆笑が起こった。
北村は、「初日に見ていただけることは特別なこと」「少しでも楽しんでいただけたらよかったなと思います。今日は本当にありがとうございました」と、佐藤は、「ぜひ、お友だちに紹介したりなど、映画を宣伝してあげてください」とメッセージを送った。(竹内みちまろ)