綾瀬は、日本テレビが10月期に放送する連続ドラマ「今日は会社休みます。(仮)」(水曜日午後10時)で主演を務める。
大河ドラマが終了して以降、10カ月ぶりのドラマ出演となる綾瀬が、民放連ドラで主演するのは、10年7月期の日本テレビ「ホタルノヒカリ2」以来、4年ぶり。
「八重の桜」は全話平均視聴率14.6%(数字は以下、すべて関東地区)と、大河ドラマとしてはイマイチだったが、視聴者からの“好感度”が抜群である綾瀬がもつ潜在的な視聴率は高いといわれている。同枠では、4月期に“朝ドラヒロイン”杏が主演した「花咲舞が黙ってない」が全話平均16.0%の好視聴率をマークしているだけに、なにかと比較されそうで、綾瀬としては杏に負けたくないところ。
「今日は会社休みます。」の原作は、漫画誌「Cocohana」(集英社)で連載され、単行本化もされている藤村真理の少女漫画。
ドラマは、恋愛経験ゼロのOL・青石花笑(はなえ=綾瀬)が30歳の誕生日に、同じ会社でアルバイトしている21歳の大学生・田之倉悠斗と一夜をともにし、流れで“初体験”していまい、交際に発展。男性と交際経験がなかった花笑が、試行錯誤していく姿を描いている。漫画では花笑は33歳だが、ドラマでは30歳に設定されている。
ここ数年、大河ドラマで主役を張った役者は、なかなかドラマに戻らない傾向にあった。11年の「江〜姫たちの戦国」のヒロインだった上野樹里は、2年余のブランクを経て、今年4月期の連ドラ「アリスの棘」(TBS)で主演。全話平均視聴率は11.1%だった。
惨敗した「平清盛」(12年)の主役・松山ケンイチは、映画や舞台に活路を求めていたが、8月25日放送のTBS「テレビ未来遺産“終戦69年”ドラマ特別企画 遠い約束〜星になったこどもたち〜」で主演を務める。
大河の主役が続々と、民放のドラマに戻るなかで、綾瀬の「今日は会社休みます。(仮)」は、果たして、どんな評価を得られるか?
(坂本太郎)