◇今週のこの1枚◇ユービーフォーティー「Best of 1980-1983」(1983年/A&M)
元々、skaからreggaeが発生し、ジャマイカの熱い陽気なイメージと強いメッセージ色のある音楽のイメージを受けますが、メッセージ性は残したまま、涼しげな音色に変え、dubなどを多用しながらもポップソングとして絶大なる人気を誇ったのがUB40です。
1978年にバーミンガムで黒人と白人の混成メンバーで結成して、1980年にデビュー。2TONEブームの煽りを受けて、いきなりイギリスでヒットを飛ばします。その後、「Red Red Wine」や「Can't Help Falling In Love」などのヒットにより、アメリカでもチャートのNo.1に輝きます。イギリスでは国民的な人気で、よくスタジアムクラスでライブをやっていたのが記憶に残っていますね。
1980年代はreggaeが大きく変革した時代であり、ジャマイカから飛び火した音楽が色々な国で変化していきました。そういった意味では、今でも変化を続けて行っている音楽ですね。私が聴いてもこれがreggaeかと思うことがあります(笑)。時代を戻せば、このUB40のアルバムが日本にreggaeが広まった頃の時代であり、ジャマイカのreggaeは後追いした記憶があります。ちょっと今のイメージとは違いますが、お洒落なお姉さん達が気だるく踊っていて、かっこいいなと思った記憶がありますね。またこのreggaeシーンは各バンドの個性が強く、reggaeというジャンルで色々遊べるということを学びました。
現在、UB40は、自分たちで経営するレコード会社兼事務所の経営悪化が原因で、メンバーが対立し、そのうち何人かが破産宣告を受けています。どんだけ金を使ったんだ(笑)。
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