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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(12/13中山・12/13阪神)

 先週の結果分析。中山デビューの注目馬・レッドオランジュは、スタートこそ出たものの行き脚が付かず押して中団へ。道中は折り合いも付きスムーズな走り。3、4コーナー中間からギアを上げ始め、手応え良く直線に入ったが、エンジンのかかりが遅く5着まで。走り方を見るとダートの方がベターかも。阪神デビューの注目馬・アダムスブリッジは、もっさりとしたスタートとなってしまい後方から。3コーナーから促し始め、直線では狭くなった進路を怯むことなく抜け出すと、グイグイ伸びて1着。上がりはメンバー唯一の33秒台。まだ緩い造りながらこれだけの競馬が出来るのだから先々が楽しみな1頭だ。

 今週の中山デビューの注目馬は、12月13日(土)第6R芝1600m戦に出走予定のウォークロニクル。馬名の由来は「軍記物語。数多い闘いで華々しく活躍できるように。父、母名より連想」。牝、青鹿毛、2012年3月20日生。美浦・鹿戸雄一厩舎。父ウォーエンブレム、母クロノロジスト、母父クロフネ。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額1600万円。姉3頭はすべて勝ち上がっており、中でもハピネスダンサー(父メイショウサムソン)は、秋華賞(GI)に出走している。本馬は小柄ながら脚長で、牝馬特有の丸みのある馬体の持ち主。前駆は成長とともに逞しくなってきているが、トモはまだ薄くこれからの成長待ちといった印象。それでも走りの印象は良く、後々は走ってきそうだ。なお、鞍上には横山典弘騎手を予定している。

 阪神デビューの注目馬は、12月13日(土)第6Rダート1800m戦に出走予定のリアファル。馬名の由来は「戴冠石。ケルト神話、ダーナ神族に登場するエリンの四秘宝のひとつ」。牡、鹿毛、2012年2月5日生。栗東・音無秀孝厩舎。父ゼンノロブロイ、母クリソプレーズ、母父エルコンドルパサー。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム、愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額5000万円。近親には06年JCダート(GI)を5連勝で制したアロンダイト(父エルコンドルパサー)がおり、半兄には13年JDダービー(JpnI)を勝ったクリソライト(父ゴールドアリュール)がいる。本馬はどっしりとした重量感があり、まだ緩さはあるものの全体的な筋肉量はバランスが取れており良質。非常にパワフルな走りをする中でも素軽さがある。兄弟からもやはり主戦場はダート中距離か。なお、鞍上には北村友一騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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