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ハッシーの中央競馬新馬セレクション(11/30東京・11/30京都)

 まずは先週の結果分析。東京デビューの注目馬・レッドマジュールは、スタートで若干出遅れたが、すぐに挽回して好位の内の位置取り。道中は頭を上げて走っており、折り合いに苦労する面も。直線に入ると前が壁となり追い出しが遅れる。ようやく追い出し、加速し始めたところで他馬に寄られ、接触する不利を受け万事休すの10着。不利を受けての敗戦だけに参考外。次走の巻き返しに期待。所変わって京都デビューの注目馬・スペリオルラスターは、やや伸び上がるようなスタートを切ってしまい出遅れるが、すぐに盛り返し中団に付ける。向正面に入ったところで若干不利を受けてしまい、挽回するために鞍上が少し押すと、反応が良すぎてグンと上がって行ってしまうが、内に入れてなだめる。手応え良く直線に向くが、少しスペースが狭くなり追い出しが遅れ届かず2着。それでも道中使ってしまった脚の分を考えると負けて強の内容。勝ち上がりは近いと見る。

 今週の東京デビューの注目馬は、11月30日(日)第4R芝1600m戦に出走予定のエヴァンジル。馬名の由来は「福音」。牝、黒鹿毛、2012年4月17日生。美浦・菊川正達厩舎。父ブラックタイド、母ヴァドヴィーツェ、母父エリシオ。生産は新冠町・奥山博、馬主は岡田牧雄氏。2013年北海道サマーセールにおいて157万円で落札された。近親には03年阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)で3着となったコンコルディアがいる。本馬は牝馬らしい丸みのある馬体をしているが、筋肉量は豊富でパワフル。トモの造りから牝馬特有のキレで勝負するタイプだろう。癇性が強そうな顔つきをしているが、レースに行って勝負根性に繋がれば。なお、鞍上には田辺裕信騎手を予定してい る。

 京都デビューの注目馬は、11月30日(日)第5R芝1800m戦に出走予定のエトランドル。馬名の由来は「抱きしめる(仏)。母系より連想」。牡、鹿毛、2012年1月31日生。栗東・友道康夫厩舎。父ハービンジャー、母シェリール、母父サンデーサイレンス。生産は安平町・ノーザンファーム、馬主はキャロットファーム。愛馬会法人・キャロットクラブの募集馬で総額4400万円。母自身4勝を挙げ、その産駒はこれまですべて勝ち上がる優秀な繁殖牝馬。中でも半兄のムスカテール(父マヤノトップガン)は、13年目黒記念(GII)勝ちを含む6勝を挙げている。本馬はがっちりとした雄大な馬体をしているが、ハービンジャー産駒らしく各パーツには柔軟性がある。現時点での筋肉量は申し分なく、その走りはパワフル。なお、鞍上には内田博幸騎手を予定している。

※出走予定競走には、馬の体調、抽選非当選により出走しない場合があります。

<プロフィール>
ハッシー
山梨県出身。北海道・浦河にある生産牧場での牧童経験を活かし、馬の適正を見極める。特技は寝わら上げ。本サイト毎週火曜掲載の「ハッシーの地方競馬セレクション」、土曜掲載の「ハッシーのロックオン〜狙ったレースは逃さない!〜」も担当している。

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