事件があったのは、高岡市の国道156号線。5日8時20分頃、乗用車に乗っていた林孝則容疑者が大型トラックの運転手に腹を立てると、強引な運転でトラックを停車させた。その後、トラックの窓ガラスを割りドアを開けると、持っていた鉄パイプでトラック運転手の腕や足を殴りつける。被害を受けた運転手の男性は、全治一週間の怪我を負った。
林容疑者はまもなく警察に傷害の疑いで逮捕。取り調べに対し容疑を認め、「幅寄せされて腹が立った」などと話している。そして、鉄パイプについては「護身用に持っていた」なのだという。一般人には理解できないような精神を持つ人間だったようだ。
男の行動に「怒りの沸点が低すぎる。こんな人間に免許を与えないで欲しい」「許せないし、怖い。鉄パイプを持っているなんて異常すぎる」「行動が常軌を逸している。免許を剥奪するべきだ」と怒りの声が上がる。
また、男が鉄パイプを護身用に持っていたことについて、「最初から人を殺そうと用意していたのでは」「気に入らない運転があったら鉄パイプで殴ろうと計画していた。異常すぎる」「生活保護で生きていたとしたら害以外の何物でもない」など、憤りの声が上がる。
そして、「殺人未遂罪にするべきだ」「銃刀法違反にしてほしい」「厳罰に処して欲しい」など、厳しい処罰する希望する声が並んだ。
2019年は煽り運転による暴力行為が社会問題化した年。今年8月、常磐道で車を運転していた宮崎文夫容疑者が、高速道路上で24歳の男性が運転する車を止めたうえ暴行を加える事件は、日本国民の怒りを呼んだ。
さらには、今年9月にも愛知県内で煽り運転したうえ、前方の車にエアガンを発射した佐藤竜彦被告が逮捕されている。しかも、この男は無職なうえ覚せい剤も使用しており、「底辺」と揶揄されることになった。
煽り運転は社会問題化しているが、現在も各所で発生しているのが現状。他者に対し威圧的で、無職など不埒な生活を送る人間ほど、煽り運転という迷惑行為を楽しみ、暴力行為を働いている印象がある。
同じような想いをする人を出さないためにも、煽り運転の厳罰化や、今回のような行動に出た人間については、殺人未遂罪などを適用し厳しく罰していくべきだろう。
文 櫻井哲夫