パソコンのUSBポートに差し込むと、犬人形が腹筋を始める。USBから勝手に電力を得て動く仕組み。こうして原稿を書いているあいだも休むことなく、ひたすら腹筋運動を続けている“努力の犬”だ。
販売店店員は「電力が供給される限り、何千回でも何万回でも腹筋します。北京五輪の熱戦に盛り上がって『よーし、オレも!』と、運動意欲が高まっている人は多いはず。しかし、いざスポーツに取り組む段になると面倒臭くなるものです。そんなやり場のないスポ根熱を、この犬があなたに代わって腹筋運動で発散させてくれます」と解説する。
犬は両腕(正確には前足)を頭のうしろに組み、ややアゴを引いたポーズ。尻尾を立てて運動前の緊迫感を漂わせる。電動可動域は腰部分。犬のくせに腹筋が6つに割れていて、これ以上鍛える必要がなさそうにみえる。
たしかに愛嬌はあるし、こんなUSBメモリを職場のパソコンに差し込めば、女性社員の注目を浴びるだろう。
「いえ、残念ながらコレはUSBメモリではありません。あくまで腹筋するだけで、データを蓄積することはできないのです。でも、ソフトバンクCMでブレイクした白戸家のおとーさん犬に負けない個性はあると思うんですけどね」(前出の店員)
なんと!USBから無駄に電力を得る“飾り”にすぎないというのである。店員は「乱暴にいじりすぎると腹筋するスピードが落ちて、ツラそうに見えます」と追いうち。メーカー希望小売価格は998円。ビーグルやドーベルマン、ダルメシアンなど犬種は豊富。腹筋犬のほかに、完全下ネタの腰を振るセックス犬もある。