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平塚バラバラ殺人事件 不倫相手被害者の小指を隠し持っていた五十路女の執着

 昨年9月、神奈川県平塚市で起きたバラバラ殺人事件。内縁の夫・志村寛治さん(66=当時)を殺害、その遺体を解体し遺棄したとして、殺人と死体損壊、遺棄の罪に問われていた中山宏子被告(56)の裁判員裁判で、9月7日、横浜地裁は懲役5年(求刑懲役10年)の判決を言い渡した。
 「出廷した中山被告は髪も薄く鶏ガラのようにガリガリ。こんな女性がよく男を殺してバラバラにしたな、と感心すらしましたよ」(傍聴していた記者)

 中山被告は9月3日の初公判で、起訴内容を大筋で認めたが、弁護側は生前の志村さんが『もう殺してくれよ』と話していた事を挙げ、殺人については事前に志村さんからの同意があった、と主張していた。その後法廷で明らかになったのは、中山被告の痛々しいまでの一途な愛情だったのだ。
 「30年以上前に知り合った当時、志村さんは暴力団の構成員、中山被告は准看護師でした。志村さんには妻子がいましたが、2人は駆け落ちし、以来、中山被告が生活を支えてきた。志村さんは仕事をせず釣りに興じるなど、趣味人だったようです」(同)

 そんな2人の暮らしに暗雲が立ち込めたのは、昨年に入ってから。志村さんが胸の痛みを訴え始めたのだ。事件直前には明らかに肺ガンのような症状を見せるも、健康保険未加入ということや『絶対病院に行きたくない』という志村さんの希望で、中山被告が自宅で寝ずの看病をしていたという。
 そして事件当日−−。
 「仕事に行こうとしたら『行かないで』って言われて…。それを聞いた時、ひょっとしてダメになっちゃうんじゃないかって。お父さんはもう、私が仕事に行ってる間に死んじゃうんじゃないか。だったら私がラクにしてあげたいと…」
 中山被告は法廷で涙ながらにそう述べたのだった。
 「遺体はバラバラにされ近所に遺棄されていますが、志村さんの遺体の小指だけは、珈琲の粉と一緒に小瓶に入れ、棚に隠匿していたそうです。恋人を殺してそのイチモツを切り取り大事に持っていた阿部定を彷彿とさせ、不気味なほどに一途。神奈川県警のマル暴担当も『自分のカミさんには、こんなに尽くしてもらえるとは思えない。こんな女がいるのか…』と一途さに舌を巻いたとか。そんなに愛してるなら、病院に連れて行けば済む話だったのに」(社会部記者)

 あまりに虚しい不倫の結末だった。

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