一昨年の小倉記念は7番人気で2着、新潟記念は9番人気で3着。「こっちがいけると期待したら走らない。どうかなと自信のないときに限って走ったり…意外性があるんだね」と橋口師は苦笑いを浮かべた。
その言葉通り、昨年の七夕賞は1番人気に支持されたが、4着と伸び切れなかった。ここ2走が2ケタ着順の今年はおそらくまったく人気がない。師の言葉をなぞれば、一発があって不思議ない状況ともいえる。
もう8歳。「全盛期は越えてしまったかも」と話すが、それでも重賞3勝の実績は断然だ。前走の大阪城Sの後はここ目標に立て直され、「力を出せる状態にある。仕上がりはいい」という。
その前走は15着に大敗したが、敗因ははっきりしている。「前に行きすぎ。作戦じゃなく、行ってしまっただけ。あれでは能力を発揮できない」と振り返った。
外差しが決まる最終週の福島ターフ。人気薄の気楽さで後方待機の作戦がハマれば、ベテランの意地の激走があるかもしれない。
【最終追いVTR】坂路でアイアンキングと併せ馬を行った。ラスト1Fから追い出してクビ差先着。重苦しかった先週に比べて反応も良くなり、走れる態勢は整った。