逮捕容疑は、今年3〜7月、西城のマネージャーに「西城さんがフランスの芸術文化勲章『コマンドゥール』を受章できる。受章すると約3600万円の賞金が出る」などとウソを言い、「受章を決めてくれた人に謝礼、献金が必要」として、数回にわたって計720万円をだまし取った疑い。
西城のマネージャーが7月、在日フランス大使館に問い合わせたところ、ウソが発覚。11月、警視庁に告訴していた。
女は82年から数年間、市村のマネージャーをしており、西城のマネージャーとは面識があった。同課によると、女は「私はだましていません。関係ありません」と容疑を否認しているという。
警視庁に、西城のマネージャーは「病気(脳梗塞)を患った西城さんが、受章をきっかけに輝きを取り戻してほしいと思い、金を払っていた」と説明したという。
同課によると、他にも男性芸能人らから数件、同様の被害相談が寄せられており、女との関連を調べている。
女は無職でありながら、六本木のホテルに長期間滞在しており、詐取した金をホテルの宿泊代金に充てていたとみられる。
「コマンドゥール」はフランス文化省が運用する芸術文化勲章で、日本人では過去に、歌舞伎役者・十二代目市川團十郎(故人=07年)、映画監督・北野武(10年)、女優・岸惠子(11年)、歌舞伎役者・五代目坂東玉三郎(13年)らが受賞している。
(蔵元英二)