リバプール、チェルシー、アトレティコ・マドリードといったビッグクラブで活躍し、J1サガン鳥栖が今夏の獲得に乗り出していた元スペイン代表FWフェルナンド・トーレス。ほんの数日前には年俸7億5000万円の3年契約で基本合意に達したという報道もあったのだが、急転直下これが破談となったことが一部スポーツ紙によって報じられた。
気になる破談の理由だが、報道によると5月30日のJリーグ公式サイト上でのトーレス獲得の誤報が原因だという。また、不信感を持ったトーレス側は鳥栖との連絡を一切絶っているということも合わせて報じられている。
もし移籍が実現すれば、J1ヴィッセル神戸へ加入したアンドレス・イニエスタとの豪華な対決が実現するとも目されていたトーレス。大物FWと交渉決裂という形になった今回の一件を受け、ネット上には「楽しみにしてた分ショックが大きい」、「イニエスタとの夢対決が…」、「これじゃサガン鳥栖ならぬ破談鳥栖やん」といった落胆の声が多く寄せられている。
また、今回の破談理由についても、ネット上には様々なコメントが寄せられているが、Jリーグ側とトーレス側のどちらに非があるのかということは人によって意見が分かれてもいる。
Jリーグに落ち度があると考えている人からは、「これが事実だとしたら完全に公式のやらかし」、「担当者は一刻も早くクビにしろ」、「なんであとちょっとが待てないの?」といった、誤報に対する厳しい声が挙がっている。
一方、トーレス側が悪いと考えている人からは、「誤報は建前で本音は金だろ」、「お流れにするためにJリーグ側の不手際をダシにしたかも」、「こっち側に責任なすりつけてんじゃねえよ」といった、交渉態度に関する批判の声が寄せられている。
一体どちらが真実なのか、トーレス側が音信不通となった今ではもはや確かめる術もない。とにもかくにも、後味の悪さだけが残る交渉劇となってしまった。
文 / 柴田雅人