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UFOが襲来して軍事基地を襲う!

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画像はイメージです。

 SFの作品でよく見るシチュエーションであるが、現実には逆の噂(軍が宇宙人と秘密裏に交渉しているとかUFOの技術や情報を隠しているなどの噂)が流れることはあるものの、軍事基地が襲撃されたという話はあまりない。

 だが、かつて軍事要塞がUFOに襲撃され、兵士たちが謎の光線を浴びせられる!? という事件が起きた。

 1957年11月4日、ブラジルのサンパウロ近郊にある軍事施設、イタイプ要塞にて警備にあたっていた兵士二人が水平線上に謎の光点を発見。光点はぐんぐん近づいてきたかと思うと、要塞上空にとどまり砲塔の上50mほどにまで急降下してきた。

 UFOはオレンジ色の光を放つ円形をしていたという。やがてUFOから機械音がしたかと思うと、兵士二人は全身に熱波を感じ1人は気絶、もう一人は要塞の砲塔の影に隠れて熱から逃れたという。二人の悲鳴を聞きつけ、要塞は警備体制に入ろうとしたが要塞全体が急な停電に襲われて様々な機械が動かせなくなった。そして要塞内にも熱波が入りこみアラームが鳴り出すなど、異様な事態が次々に起こった。

 やがて機械音が止み、電気が復旧したため兵士たちが要塞の外に出ると、空にオレンジ色に光るUFOが飛び去っていく所が見えたという。

 ブラジル軍はこの事件を重く見て調査を開始した。UFOが飛び去ってすぐに軍が哨戒飛行を行ったが何も発見できず、また外でUFOにあった兵士二人は全身に、やけどを負っていたことが判明した。また、要塞でUFOが目撃される前にも謎の飛行物体を目撃したという報告があったという。

 この事件は要塞がUFOに攻撃されるという非常に重要な事件でありながら、詳細が明らかになっていない事件でもある。1959年に雑誌にて紹介されて注目を集めた事件なのだが、全身に火傷を負った兵士や目撃した兵士らの名前が判明しない、後に兵士らから「自分も見た」とする証言が出てこないのだ。

 舞台が軍事基地であり、外部の者が情報を得にくい機関であることも関係しているかもしれないが、事件に関する情報のばらつき等から今もって謎の多いUFO事件とされているのである。

文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所

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