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保育士不足は賃金アップで解消!?定員の4倍もの応募が集まる保育園を特集

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画像はイメージです

 3月12日に放送された『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京系)では、自身の子どもを預ける保育園を勤務場所にして保育士として働く“子連れ保育士”を特集した。

 まず、保育士7人のうち3人が子連れ保育士として働く「輝きベビー保育園 瑞江」を取り上げた。

 この保育園の保育料は4万3000円だが、子連れ保育士には1万円の補助が出ている。保育士の資格を持っていながら子育てで忙しく保育の現場で働けない“潜在保育士”が、子育てと仕事とを両立できるような環境を整備している。

 さらに、保育士と保護者の連絡には専用のアプリを導入。業務の効率化を図り、イベント時の飾り付けも最低限にするなど、保育士の労働時間短縮に積極的に取り組んでいるようだ。

 また、この保育園を設立したウェブコンサルティング会社のFunTreは、今年4月に「輝きベビー保育園 篠崎」を開園する予定だ。

 こちらの保育園では、未経験の保育士に対して23万円(平均給与は約20万円)、1年以上の経験者には26万円と高めの給与を設定している。そのためか、10人の保育士の募集に対して37人もの応募があったのだという。

 FunTreの取締役・赤松卓人氏は「園側ができるのは、賃金や働く環境(を向上させること)。最低限整えなくてはいけない」と保育士が働くための“条件”をきちんと整備する必要性を口にした。

 ネットでは「保育士にしろ介護士にしろ、命を預かる仕事なのに給与が追い付いてないと思う」「待遇改善で保育士が確保できるのは当然」「これまでの保育士の給料が安すぎただけ」と保育士の賃金の低さや待遇の悪さを嘆く声が多く寄せられた。

 2月、毎日新聞に「保育士の結婚の時期や妊娠の順番などは、園長が暗黙の了解で決めている」という内容の寄稿が掲載され、ネット上では「保育園の闇」「子どもを作ったら負け」など大きな反響を呼んだ。

 保育士不足を解消するためには、賃金アップや労働環境の改善は不可欠である。ただそれだけでなく、こうした“見えない労働環境”も見直していく必要もありそうだ。

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