そんな重さんの裁判が7月13日、東京地裁で開かれた。
「彼は白髪の坊主頭に血色の良い顔立ち。のんびりした雰囲気の爺さんで、とてもスリ稼業で人生の大半を過ごしてきたようには見えませんでした。3カ月前に出所した後は故郷である福岡の兄夫婦のもとへ身を寄せていましたが、『福岡は知り合いが多いから』と上京。逮捕当日は上野のアメ横で“獲物”を物色していたところを捜査員にマークされ、その後、気付かないまま彼がJR東京駅へ移動し、女性のバッグに手を差し入れたところを逮捕されたのです」(社会部記者)
被告人質問では改めて、なぜわざわざ福岡から東京まで出てきたかを問われ、
「悪い事するためと、スカイツリーの観光目的でした…」と、もじもじしながら告白をする場面も。
そんな呑気な重さんにムカついたのか、孫ほど齢の離れた若い女性検察官は意地悪な質問を浴びせかけたのだった。
検察官「あなたここ10年で、何年刑務所にいたんですか?」
重さん「…8年間」
検察官「ほとんど刑務所ですよね。あなただいぶ高齢ですが、そろそろどう人生を終えるか考えてみたらどうですか?」
同裁判では、『職業的犯行と言っても過言ではない』と懲役5年が求刑されており、判決は8月1日に言い渡される。高齢の重さん、人生を終えるのは果たして刑務所か、シャバか…。