この試合で、今季の登板数は55試合に到達。昨オフに上原はレッドソックスと1年425万ドル(約4億1500万円)で契約を結ぶ際、55試合登板で14年の契約延長を保証するオプションを盛り込んでいた。そのため、ノルマをクリアした上原は来季の契約延長が早くも確定した。
また、上原の契約には試合の最後を締める完了数が今季35試合に達すれば、来季年俸が500万ドル(約4億8900万円)にアップする条項も含まれており、あと10試合完了させれば、このノルマも達成し、来季の年俸も跳ね上がることになる。
今季の上原は開幕時、中継ぎでスタートしたが、6月下旬にクローザーに昇格。7月9日からは15試合連続無失点を継続中で、抜群の安定感を誇っているだけに、あと10試合の完了もむずかしい数字ではないようだ。
上原の今季成績は15日(同16日)現在、55試合、54回2/3を投げ、3勝0敗12セーブ、自責点はわずか8で、防御率は1.32。
来季の残留が決まった上原は、「(3勝目は)このチームが自分を必要としてくれたことへの恩返し。これからもどんどん(登板数を)積み重ねていきたい」とコメント。
チームの地区優勝に向け、大車輪の働きをみせる上原。その勇姿を、ワールドシリーズで見ることができるかもしれない。
(落合一郎)