「篠原は、今でこそ多くの映画やドラマに出演し、女優として活躍していますが、『ごっつ』出演時は、ぱっとしないアイドルの一人でした。番組で今田が『コントで篠原の股間に顔をうずめた』と語ったように、セクハラをされる対象でもり、貧乳キャラをいじられていましたね。さらに、ゲーム企画では『野球』が漢字で書けないなど“おバカキャラ”としても知られていました」(放送作家)
そんな篠原は、『ごっつ』出演で知名度を上げ、小室哲哉プロデュースにより歌手活動も果たしている。その後、実力派女優として花開く裏に『ごっつ』の功績があったのは確かだろう。
「『ごっつ』の出演者では、YOUも実力派女優として高く評価されています。実は『ごっつ』のコントは、リハーサルはするものの、本番ではアドリブが連発され、ほとんどの設定が変わることで知られていました。そうしたなかで、アドリブ力や演技力が鍛えられていったといえるでしょう。実際にYOUは、台本を読まない女優として知られ、国内外の映画賞で高い評価を受けた是枝裕和監督の『誰も知らない』の育児放棄をする母親役は、ほとんどがアドリブといわれています」(前出・同)
はからずも『ごっつ』は、篠原涼子、YOUという実力派女優を生み出す養成所となったのだ。