問題となっているのは、新アウェイユニフォームに採用された色。サンフレッチェはJ1では唯一チームカラーが紫のチームで、昨年まではホームユニフォームはもちろん、アウェイユニフォームもシャツの襟元や側面に紫が配色されていた。
ところが、クラブは23日、来シーズンはユニフォームを手掛けるスポーツ用品メーカー『ナイキ』の意向で、他のJ1チームである鹿島アントラーズ、浦和レッズと共に「日本の国旗からインスピレーションを得て、各チームオリジナルのホワイトとレッドを採用」したデザインとなったことを公式サイト上で発表。
発表文の下部に掲載された新アウェイユニフォームの画像を見ると、シャツとソックスは白、パンツは赤を基調としたデザインとなっており、紫の配色が用いられているのはシャツ左胸部分にあしらわれたクラブエンブレムのみ。また、当該画像ではそのクラブエンブレムも赤枠で囲われていた。
なお、公式サイトには、「サンフレッチェ広島は広島東洋カープのチームカラーの赤からインスパイアされたサルサレッドを採用しています」と、今回採用された赤がプロ野球・広島東洋カープに由来するものであるという説明文も記載されていた。この一文が問題となったようだ。
本来のチームカラーである紫ではなく、カープと同じ赤がユニフォームデザインに採用されたという今回の一件。これを受けてネット上のサンフレッチェファン、カープファンからは、「自分たちのチームカラーを蔑(ないがし)ろにするのは意味不明」、「カープが赤だからウチも赤ってファンをバカにしてるのか」、「無関係のカープをユニの色変えるダシに使うってどういう神経してんだよ」、「チームカラーが赤の鹿島・浦和に忖度したとかならもうフロントは信用出来ない」とクラブ側に対する批判が殺到。
また、「承認したクラブ側も悪いが、それ以上にこんなふざけたデザイン出してきたナイキが悪い」、「カープを理由に出せば納得するとでも思ったのか?」、「そもそも3チームが同じような配色・デザインなのもおかしい、手抜きすぎだろ」と、ユニフォームを手掛けたナイキを非難するコメントも複数寄せられている。
発表直後からネット上では炎上状態となっている今回の一件だが、果たして今後デザインの変更・撤回といった動きが起こることはあるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
サンフレッチェ広島の公式サイトより
https://www.sanfrecce.co.jp/