メインはフライ級のエースと言っても過言ではない“SUNRISE PRINCE”石井一成が“琉童子”仲山大雅との超イケメン対決に臨む。セミファイナルではKNOCK OUT参戦時から石井戦を目標にしてきた“リトルサイボーグ”タネヨシホが、8月の大会で能登龍也からKO勝ちを収めて衝撃を与えた“ワンダーボーイ”大﨑一貴と対戦する。この2試合に勝った選手が12月の両国国技館大会で初代王座を争う。
また今大会から『ライト級アジアトーナメント』が開幕する。KNOCK OUTライト級王者の“世界最高峰王者”ヨードレックペット・オー・ピティサックは岩城悠介と、前王者の“Mr.KNOCK OUT”森井洋介はキヨソンセン・FLYSKYGYMと対戦する。ヨードレックペットと森井は対戦相手が変更になった。コロコロと対戦相手が変わるのは国際トーナメントの難しいところでもある。
そんな中、後楽園大会でライト級アジアトーナメントの出場枠の座を懸けて“居合いパンチャー”町田光と対戦する“永遠の反抗期”前口太尊が、プロレス界のスーパースター飯伏幸太と極秘トレーニングを行った。
前口は飯伏が主宰する”飯伏プロレス研究所”で、飯伏と業界の垣根を超えた”異種格闘技スパーリング”を実施。前口いわく、居合いパンチの対策のために飯伏との練習を志願したそう。飯伏のレクチャーのもと、居合いパンチの対策を繰り返した。今回が約1年2カ月ぶりの復帰戦となる前口に、飯伏は復帰戦の心構えを伝授。負けてもはい上がり、絶対に諦めずに前に行くメンタルの大事さをたたき込んだ。
「試合が決まってる以上、やるしかない。全力で楽しんだ方がいい」と飯伏からアドバイスされた前口。そう言うと、飯伏はなんと必殺技のカミゴェを前口に放った。飯伏は「リスクとか関係なく打ち合う勝ちに行く姿が自分のプロレスとかぶるところがあり、見ていて引き込まれる。今まで見た試合は全試合大爆発、全試合ベストバウトなので今度の試合も大爆発する」と前口の姿勢を高く評価。練習を終えた前口は充実した表情で、必勝宣言をしていた。
第1試合では激闘王“ボルケーノ”水落洋祐が、かねてから参戦を熱望していた“竜巻旋風脚”北野克樹と対戦する。オープニングマッチから盛り上がるのは間違いない。
取材・文 / どら増田
写真 / ©︎キックスロード