KNOCK OUTは秋に予定しているライト級のアジアトーナメントにヨードレックペットが出場すると明らかにしていた。それに加え、8月19日の『KNOCK OUT SUMMER FES.2018』(大田区総合体育館)にヨードレックペットが参戦すると発表された。
ヨードレックペットに敗れた森井は、5月の大阪大会のメインイベントで山口侑馬を破っている。森井は44歳のレジェンド大月晴明と対戦するため、ヨードレックペットの対戦相手が誰になるのか注目されていた。小野寺力プロデューサーは「日本人を軸に調整中」と発言していた通り、KNOCK OUTでも活躍している高橋3兄弟の長男、高橋一眞が対戦相手に決定した。この試合はノンタイトルマッチで行われる。
一眞は森井にKO負けを喫した過去はあるものの、今年に入ってからは好調をキープしている。地元である5月の大阪大会では、アクシデントで急遽対戦相手が変更になったにもかかわらず、チュー・トップキングに1R28秒でKO勝ちしている。ここでヨードレックペット相手に金星を挙げるようなことがあれば、タイトルへの挑戦はもちろん、ライト級アジアトーナメントへの出場権も舞い込んでくるのは確実。次男の亮は那須川天心のスーパーバンタム級で活躍。三男の聖人もフェザー級で待望のKNOCK OUT初参戦(9月8日、エディオン・アリーナ大阪第2競技場大会)が決定しただけに、ここは長男の意地に期待したい。
既に手遅れの可能性もあるが、ヨードレックペットがモンスター化する前に誰かが止めないといけない。せっかく日本人を参戦させてトーナメントを開催したのに、手渡したベルトが日本に戻って来ない恐れがある。前王者の森井がリベンジを果たすのがベストだが、今回の一眞を筆頭に、今後ヨードレックペットと対戦するライト級の選手にはしっかりと対策を練ってほしい。日本のキックボクシングが世界一だと証明する必要がある。ヨードレックペットをヒクソン・グレイシーのような存在にさせることだけは避けてほしいと切に願う。
取材・文・写真 / どら増田