現地のUFO研究家から次のような報告がきている。
「映像は、ごく一瞬。ものすごいスピードで画面を横切るように黒い影が通り過ぎて行きました。おそらくUFOは、ワシントン上空を旋回していたと考えられます」
地球外生命体もお祝いに駆けつけた大統領就任式。期待の表れなのか、それとも人類とそれ以外の知的生命体との間に近い将来、何か劇的変化が起こる前兆なのか。
オバマ大統領の今後の動向に注目したいが、アメリカのUFO研究は国家元首のスタンスが大きく影響するらしい。先のUFO研究家の報告には、こうある。
「私たちの主張は全体的には少数派。マイノリティ出身の大統領として、われわれの意見にも真剣に耳を傾けてくれるのではないかと大いに期待しています」
しかし、アメリカでは民主党政権より軍事関係に太いパイプのある共和党政権のほうが、UFO研究に積極的であるとされている。民主党選出のオバマ政権下での取り組みに、期待できるか。
「確かに、これまで民主党政権下ではUFOに関連する研究にあまり予算が回っていなかったのは事実です。加えて、この経済不況はネガティブな要素になります」(同)
UFO研究家を悩ませているのは、そのような社会情勢ばかりではないようだ。
「9・11以降、機密情報に関する取り扱いが格段に厳しくなった。その上、数年前に国家安全保障省ができてから、オカルト的要素の強いマニアの集まりはカルトとして当局にリストアップされてしまい、一般のファンもUFOの存在を声高には言わなくなった。社会全体の関心が薄くなってきているのです」(同)
日本でもオウム事件以降、同じような状況になった。UFO研究家にとって、肩身の狭い冬の時代を迎えるのか? 研究家はこう言う。
「いや、ネガティブな要素ばかりでもないんです。まずは国の研究機関が『宇宙人はいない』から『いないとは言い切れない』と多少なりとも前向きな姿勢に変わり、非常に高度な研究が行われる地盤ができつつあること。また、アメリカのUFO史は共和党政権下で積極的に研究され、民主党政権下でリークされるという歴史が繰り返されてきました。ブッシュ政権では非常に貴重な研究の成果があったと多くの人が考えています。それらが、これから私たちの耳に届くと思うと楽しみです」
情勢が不透明でも希望は失わない。アメリカのUFO研究が最先端を行くのは、このような奥行きがあってこそなのだろう。
「私たちの強い信念をオバマ大統領に理解してもらいたい。まさに“Yes, We Can”という心境です」