問題のインタビューは、小平が金メダルを獲得した後に行われた。快挙に興奮気味の石井アナは、「この4年間いろんな事があったと思います。金メダルです」とかなり力を込めて質問。小平選手は少々驚いた表情を浮かべながら、質問に答える。
さらに、石井アナは「結城コーチの二人三脚もあったと思います。感謝の気持ちどう伝えたいですか?」と質問。これについて小平は「二人三脚ではなくて、ほんとに学生だとかチームの人達が支えてくれたので、みんなにありがとうと言いたいです」と「全員の力」でメダルを獲得できたことを強調。この時点で、視聴者は少々苛立つことに。
そして最後に、石井アナは「闘争心あふれるまさに獣のような滑りだったと思います」と声をかける。小平は笑いながら「獣かどうかはわからないですけど、躍動感あふれるレースができたかなと思います」と対応し、インタビューは終了した。
石井アナの「獣のような」という表現について、一部視聴者から「女性に向かって獣のようなとは何事だ」「選手へのリスペクトが感じられない」など、批判が噴出する。
また、インタビューも全体的にピントがずれている感が否めなかったことから、石井アナの技量不足を指摘する声も。その一方で「特に気にならなかった」「いちいち批判することじゃない」など、擁護の声も出た。
批判が殺到するなか、石井アナは19日放送の『あさチャン』(TBS系)内で、「獣」という表現を使ったことについて真意を説明。
小平本人がヒョウやチーターを超えた存在になりたいと話していたことなどから、「獣のような滑り」というフレーズを使ったと語った。
真意を説明した石井アナだが、それでも「内輪ネタを使うべきではない」「説明しなければわからないことを言うな」など、根強い批判が。一方で、「勉強の証」「納得した」という声もあり、意見が分かれている。
「石井アナは、前々から賛否両論ある人物。2016年のドラフト会議特番では、選手の苦労話を聞いて号泣し、夏目三久から苦言を呈されたことがある。
また、自身がテニスプレーヤーだったため、錦織圭について熱く語り、『うざい』と批判を浴びたことも。さらに、織田信成が『あさチャン』を卒業した回でも、MCの夏目アナを横切りハグするという行動に出て、呆れられた。
小平のメダル獲得に感動し、感情が抑えられなかったのでしょうが、そのようなときこそアナウンサーは冷静に、そして、言葉を選んで喋らなければならない。ピントのずれたあのインタビューは、批判されても仕方がないのでは。
『獣のような』の是非については賛否両論ですが、いくら番組での前フリがあったといっても、聞いた人間が不愉快に思い、物議を醸すような言葉を使うべきではない。言葉を正しく伝えるアナウンサーとしては失格といわざるをえません」(芸能関係者)
「獣」という表現が物議を醸した石井アナ。アナウンサーとして、言葉の選択には注意を払ってもらいたいものだ。