パーティーでは、ゴルゴファンとして有名な麻生生太郎副総理兼財務相が最初に登壇。「こんなインターナショナルな漫画も小説もない。こういった漫画が日本から出てきたことはいい」と功績をたたえ、「1989年のベルリンの壁が崩壊した時に『ゴルゴ13』というマンガは終わると思った。スパイがいなくなっちゃうから。でも、そこから今までの方が連載が長く、多くのファンに支えられてきた。これからも50周年、60周年と続くことを期待したい」と祝辞を述べた。
さらに麻生副総理は、「(初版の)1巻目持っている人いますか? いたらニセモノです。1巻は出てなくて2巻目からなんです。170巻全部持っているから分かります」と同作のコミック関するウンチクも披露した。
会場には、ちばてつや氏、藤子不二雄A氏、秋本治氏、あだち充氏ら漫画家63人が描いたゴルゴ13が会場に並び、単行本170巻やゴルゴ13の等身大フィギュアなども展示された。さいとう・たかお氏は報道陣に対し、「最初は10話で終わる予定だった」と当時の思い出を語り、「45年という歴史にこんなに重みがあるとは思いませんでした。まだもうちょっと頑張ります」とあいさつした。
ちなみにゴルゴ13の最終回については、既に頭の中では構想がまとまっているとのことだが、「もう(ゴルゴ13は)書き手のものだけではなくなってきているので、“やめろ”といわれるまでは書かない」とコメントした。(斎藤雅道)