主人公・ジョーのNEWS山下智久、丹下段平の香川照之、力石徹の伊勢谷友介。伊勢谷は、何かすっきりしなかった実写版「あしたのジョー」のキャスティング。まあ、原作漫画だからそれはしょうがないのだが、山下も伊勢谷も体脂肪を5%に落としてカラダづくりに励んでいるという。他社様の記事で「実写版「あしたのジョー」は原作ファンも納得の仕上がりと評判」(2010年05月08日17時00分 / 提供:ゲンダイネット)なんていうのも発見。わたしゃ映画見るまで納得しないけどね。
「あしたのジョー」と同じオールドファンが多い「こち亀」の麗子もドラマで演じた香里奈。麗子も財閥のお嬢様ではあるし、舞台も下町で同じ。だけど、「こち亀」麗子と「ジョー」の葉子とでは事情が違う、役の重みが全然ちがうのだ。あしたのジョーの原作者・故・梶原一騎(高森朝雄)は、数々の作品でお嬢様を登場させている。戦前、戦後すぐのお嬢様は、今のブランド品嗜好のワガママ娘などでは無く、それはそれは清く正しく慎ましく自分を制し、気品があったという。そして行動は大胆であり、慈悲深い。梶原理想の女性像である白木葉子は、現在は生存しない古き良き時代の日本のお宝のような女性であった。記者もイメージ的には若い頃の大原麗子ぐらいしか浮かばなくて、現代の女優では誰にもあてはまらない。それを香里奈が演じる。大丈夫かしら。
自分をいつわりながらもジョーを影で見守り、愛しつづけていく葉子。実はあしたのジョーには紀子という、もうひとりの女性キャストがおり、この人がまたジョーの人生に大きく影響する。葉子と紀子はジョーが見間違うぐらいよく似ているという設定なのだが、香里奈が二役やるのか新しい女優がクレジットされるのか。今はまだ発表されず、ナゾである。(コアラみどり)