1評価は「誰のための本ですか?」「M(マジで)~痛すぎる人がいて~」「リベンジポルノ」といったボロクソな内容である。ただ、これらは発売日にレビューが付けられており、読まずに書かれたものと思われる。この手の本では、よくある傾向だと言えるが、意外なのは高評価の多さであろう。こちらは発売日の翌日以降に付いており、目を通した人たちの感想だとも言えそうだ。
5評価の内容は「ネットでは今更痛いなどと言われているが、この背景を知って聞く曲がさらに深いものになって、また浜崎あゆみの曲を聴きたくなった」「読み終えたあと、あのときのMDをひっぱり出して、あゆの曲を聴き、泣きました。」といった熱心なファンのものと思われる、絶賛コメントがあふれている。MDといった懐かしアイテムが出てくる通り、「昔好きだったが、あらためて聴きたくなった」といった感想も多く見られた。今回の出版は、ライブでの動員数減少など人気低下を憂慮してのものとも言われているが、オールドファンの復活といった動きもあるかもしれない。
さらには、単なる暴露本ではなく、「大恋愛をしながら成功したサクセスストーリーな感じ」といった本書の構成を評価する声もあった。本書の著者である小松成美は、『中田英寿 鼓動』(幻冬舎)、『YOSHIKI/佳樹』(角川書店)、『全身女優 私たちの森光子』(KADOKAWA)など、著名人をテーマとするノンフィクションに関しては定評のある人物である。そこに浜崎の波乱万丈の半生がうまくハマったのだろう。
このほか、「映画化希望」「20年目のあゆの決意表明」といった声もあり、本書は単なる出版にとどまらず、さらなる展開を見せるかもしれない。