以上のことから小嶋陽菜の乳頭の色は確定しているといっても過言ではない。そしてその事実にこそ、彼女を落とす糸口がある。
小嶋陽菜を落とすためにはまず、メイクスタッフとして彼女の美容ケアのサポートをする所から始めよう。そうなるとメイクとモデルは自然と会話をするような関係になっていくので、自分が一流のヘアメイクであると同時に、乳首ケアのスペシャリストであるということもそれとなく伝えるといい。すると自ずと向こうから乳首の色に関しての相談を持ちかけられるはず。
次に乳首ケアのためのクリームを作るべし。乳首が黒くなる原因はメラニンの色素沈着が原因と考えられる。その色素沈着の改善に有効とされる成分のひとつがハイドロキノンのため、これを取り入れたクリームを制作し、酵素の働きを抑制、メラノサイトの数を減らしてあげればいいわけである。あとは「これは桜色の乳首を維持するための、魔法のクリームなんですよ」と言えば、なんら問題なく乳頭に塗らしてくれるだろう。なんといってもこちらは乳首ケアのスペシャリストなのだから。
小嶋陽菜はテレビでも「乳首の色は負けない」と話すほど、乳首に関しては負けず嫌いである。つまり人一倍、桜色の乳首を維持したいという気持ちが強いはずなので、真剣に乳首をケアしてあげれば、離れたくても離れられない関係が成立するわけである。
そこからはひたすらヌリヌリヌリ…。雨の日も風の日もヌリヌリヌリ…。乳頭に触れているからといって決して己の欲望を表に出してはいけない。5年、10年、それを毎日、こじはるのためだけに塗布し続けるのだ。そして60年後。気がつけば2人の髪は白くなり、顔もシワだらけとなっていた。しかし小嶋陽菜の乳頭だけは、一切の輝きを失うことなく、神々しいまでの桜色に光り続けている。今日も老人はフタを開け、彼女の乳頭にクリームを塗り付ける。もはや2人の間を邪魔するものなど誰もいない。夫婦という関係すらも超越した神聖なる空間と時間が辺りを包み込む。そして老人はクリームを塗りながら、こう呟いた。
「この先…、春が何度過ぎ去ろうとも、わしゃぁ、陽菜の乳頭に桜の花を咲かせたいんじゃ!」
現代における花咲かじいさんが誕生した瞬間であった。めでたし。めでたし。
(文・柴田慕伊)