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藤木は同舞台でハリー・ポッター役を演じる。同作は2022年7月8日に開幕し、今年2年目を迎える。原作の作者である J.K.ローリングが、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーンと共に舞台のために書き下ろした8作品目の物語で、父親になり、37歳となったハリー・ポッターとその息子・アルバスの新たな冒険物語が描かれる。2024年3月末までの公演延長も決定している。
藤木は舞台を終え、「ホッとしました。カーテンコールに感動しました。舞台は生もの。いろんなこともありましたし……」と感慨深げにコメント。ハリー・ポッター役をやると決まった時は「まさか自分がやるとは」と思ったとも述べ、「世界中で愛されている作品。みんなの思いが強いだろうし、今日も観た人がどんな感想を持ったのか不安にもなります」と照れ臭そうに感想を述べる。本舞台では「息子たちの話がストーリーの柱」だとも説明し、「僕が観客として観る時はハリーあんまり出て来ないなって思っていたので、楽かと思っていたら、自分がいざやってみると、裏でやることがたくさん。こんな大変だとは」と本作の舞台に取り組む大変さも実感したとのこと。「映画だとCGを使ってどんなこともできるけど、舞台はヒューマンパワーが命。役者が頑張っている。そこが舞台版の魅力だと思います」と舞台版の魅力もアピールした。
ハリーの父親像については「子育てに悩んでいる、トラウマを抱えている、突如として怒り、他の人にぶつかってしまう、そんな感じです。映画ではハリーはそこまで怒ったりしない。映画版をイメージして来ると、ちょっとショックを受けるかもしれません」と分析。「ロンドンで立ち上がった舞台で、世界各国で行われている作品。ある程度のフォーマットは決まっているんです。それを自分がどう解釈して演じるかだと思います。(各国のハリーに対して)ハリーとしてのクオリティを維持して作品を届けることが大切だなと僕は思っています」と話す。
また、舞台をやることについても「僕のキャリアは映像の世界から始まって、映像では観てくださる方がどんな風に観てくれているかを直接知ることはできない。でも、舞台はこうやって劇場で観てくださる人が目の前にいて、だからって、みんながダイレクトにリアクションしているかと言うとそうではないけど、空気感は伝わって来るんです。それが舞台ならではだなと思います」とその魅力を紹介。「幕が開いたらノンストップ。プレッシャーはありますけど、それを上回る楽しさがあります」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)