日本では映画版が大ヒットしたが、舞台版は、ハリー・ポッターシリーズの原作者J・K・ローリングさんが自ら原案を練り上げ、「家族、愛、喪失」をテーマにハリー・ポッターの19年後を描いた。俳優の藤原竜也、石丸幹二、向井理がトリプルキャストで主人公のハリー・ポッターを演じる話題作。
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発表によると、公演関係者に新型コロナウイルスの陽性者が出たための中止。同舞台のツイッターでは主催一同名義で、《本日、12時15分より舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を上演の予定でしたが、開場直前に上演に携わる公演関係者の中に新型コロナウイルスへの陽性反応を示す者が確認された》と中止の理由を説明した。
これを受け、同日昼夜の2公演と8月2日の1公演の中止が決定した。今後の上演と払い戻しなどについては、決定次第、公式SNS等で発表するという。
同公演では、7月26日にも同様の理由で中止が急きょ決定。翌27日を含めた2日間が公演中止となり、28日に再開したばかりだった。
7月8日に公演初日を迎えたが、開演前にレッドカーペットイベント、終演後に取材会が行われ、キャスト陣のほか、和田アキ子、綾瀬はるか、市村正親、鹿賀丈史、鈴木亮平、ボクシング世界王者の井上尚弥ら超豪華な顔ぶれが観劇。和田は、「感激しました。長い芸能生活、いろんなお芝居を見ましたけど、この舞台のスピード感、スケール感はなかった」と絶賛していた。
「もともと、TBSの開局70周年記念事業でもあるが、主体になっているのは主催する老舗芸能事務所のホリプロ。レッドカーペットには同社が総力を結集して、意気込みのほどがうかがえた。舞台公演に力を入れる同社は、コロナ禍で吹っ飛んだ収益を『ハリポタ』で一気に回収しようとしていたが、まさかの第7波到来でもくろみが外れ、逆にダメージを受けることになってしまった」(演劇業界関係者)
公演時期の見極めをやや誤ってしまったようだ。