前走、目黒記念を5馬身差で圧勝したミヤビランベリ。昨年のサマー2000シリーズ覇者が連覇に向けて、幸先のいいスタートを切った。
「あのレースは極悪馬場が味方してくれた。実績のある馬が力を出せずに終わったからね」と加藤敬調教師は冷静に振り返った。とはいえ、天皇賞・春5着、香港ヴァーズ3着のジャガーメイルをまったく寄せ付けなかったのは底力の証しだろう。
前走後は勢いに乗って宝塚記念挑戦のプランもあったが、「目に見えない疲れが心配だった」とじっくり間隔をあけて調整に専念した。
「おかげで順調に回復したし、調教の動きも満足いくもの。57キロのハンデも馬格があるので心配していない」
昨年はこの七夕賞を勝って重賞初制覇。小倉記念でも5着してサマーシリーズ制覇に結びつけた。「今年はもっとしっかりと、地力でチャンピオンをつかみたい。前走のGII勝ちが本物だったと証明するためにも頑張ってほしい。当日、落ち着きさえあれば、勝つ可能性は十分あると思う」と期待していた。
【最終追いVTR】CWコースで単走で追われ、6F82秒3、上がり3F39秒6→12秒4(馬なり)をマークした。道中は落ち着き十分で鞍上との呼吸もピタリ。最後まで自分のリズムを崩すことなく、軽快な脚取りでフィニッシュした。ますます快調だ。