芸能人や著名人の戒名は、その人となりを端的に表すものが多い。ほかの人の場合はどうであったのか。
「2000年に亡くなった美白で有名な料理研究家の鈴木その子さんの戒名は『白蓮院妙容日苑大姉』です。“白”の文字が入っており、さらに“容”は美容から取られているものでしょう。まさに、彼女の人生を表していますね。1999年に亡くなった元プロレスラーのジャイアント馬場さんの戒名は『顕峰院法正日剛大居士』です。身長2メートル9センチの巨体を表す戒名だといえます」(芸能ライター)
さらに、生前の仕事がそのまま戒名に反映される場合もある。
「1998年に亡くなった漫画家の石ノ森章太郎さんの戒名は『石森院漫徳章現居士』です。漫画家としての姿がしのばれますね。同じく、1998年に亡くなった映画監督の黒澤明さんの戒名は『映明院殿紘國慈愛大居士』です。“世界のクロサワ”として知られた映画の仕事が冒頭に現れていますね。“慈愛”の言葉も、本人の人柄が感じられます」(前出・同)
戒名のみでも、その存在を示すのは、やはり生前にそれだけ大きな仕事をしたともいえるだろう。