旧1万円札は1986年まで発行されていた。報道によると男は9月3日、都内の飲食店での偽札を使用した疑いが持たれている。そこまで精巧ではなかったようだが、旧札ということもあり店員は気が付かなったようだ。入金先の銀行がチェックした際に、偽札であることが発覚。捜査の結果、店の常連だった男が偽造通貨行使容疑で逮捕された。取り調べに対し男は「知人にもらった。偽札とは分からなかった」などと容疑を否認しているという。
都内では同様の偽札が今年23枚使われており、警視庁が事件との関連を調べている。インクジェット式のプリンターで印刷されたものと見られているが、誰が作ったのかは現在のところ不明。容疑者が1人で偽造した可能性もあるが、偽造グループによる犯行ではと指摘する声もある。
通常、紙幣や硬貨の偽造は国の信用を揺るがすもので、重罪として扱われる。今回の場合、馴染みのなくなった聖徳太子の旧1万円札をあえて使用している可能性もあり悪質。罰が重くなるとも予想されている。
現在のところ紙幣の偽造が複数犯による犯行であることも否定しきれず、今後都内でまた発見される可能性もある。聖徳太子の旧1万円札を手にした場合は、偽札であるか否かをよく確認してほしい。