鳴海助手「正直、戦前は『次につながるレースができれば』という気持ちでした。函館スプリントSを目指して乗り出している最中、脚元がモヤモヤして、いったん馬を緩めて、キーンランドCに向かうことになりましたからね。こういっては失礼ですが、メンバーや、流れ、力のいる馬場など、そういうファクターが味方したこともあったと思います。しかし、あの状態で、あの勝ち方をするんですから力も付けているんですね」
−−最終追い切りは?
鳴海助手「24日のCWコースの追い切りでほぼできていたから、今週は安藤(勝騎手)さんに感触を確かめてもらったんです。6F81秒前後の予定だったんで、77秒台は少し驚いたけど、けさのコンディションのいい馬場でジョッキーがまたがったら、あれぐらいの時計が出て当然。この後もしっかりケアするし、やり過ぎの心配はありません」
−−仕上げは難しい馬ですか?
鳴海助手「競馬にいったら気合が乗りやすいタイプだけど、普段の調教では実におとなしくて乗りやすい。やる側の人間にとっては、とってもやりやすい馬。ビッシリやる必要もないし、順調に攻め馬さえこなしていればいい。競馬にいけば自分でスイッチを入れる賢い馬です」
−−中間の雨は?
鳴海助手「極端に時計が速いとしんどい馬ですからね。牝馬のようなビュッと弾ける末脚じゃなく、ジワッと長くいい脚を使うタイプ。よそとの比較なら絶対に道悪は得意といえます」
−−最後に初のGI獲りに向けての意気込みを。
鳴海助手「北海道遠征の疲れを完全に取ってから乗り出したし、ここまで順調にこられた。いつものコズミもなく、キャンターも素晴らしい。ローテーションからも3着だった昨年よりはるかにいい。これで走らなかったらくらいの仕上がり。楽しみにしています」