第1弾は、昨年7月期に金曜10時枠で放送された橋田壽賀子脚本の「なるようになるさ。」の続編で、舘ひろしと浅野温子が夫婦役を演じ、泉ピン子、安田章大(関ジャニ∞)、渡辺美佐子、南沢奈央、伊野尾慧(Hey!Say!JUMP)らが共演する。
現在、同時間帯は「100秒博士アカデミー」を放送しているが、視聴率は1ケタ台と苦戦している。他局では、フジテレビとNHKがドラマ枠、テレビ朝日は「報道ステーション」、日本テレビは「幸せ!ボンビーガール」、テレビ東京はドキュメント番組「ガイアの夜明け」を放送しているが、視聴率的にTBSは、「ガイアの夜明け」に次いで、ワースト2位の週が多く、形勢を逆転したいもくろみがある。
ただ、TBSのドラマとなると、不安点も多いのだ。TBSで、それなりの視聴率を獲っているのは日曜午後9時の「日曜劇場」枠のみだからだ。
今クール、「日曜劇場」以外のドラマは、杉本哲太と古田新太のW主演で「あまちゃん」効果をあてにした「隠蔽捜査」(月曜日午後8時〜)が平均視聴率7%台、大倉忠義(関ジャニ∞)主演「Dr.DMAT」(木曜日午後9時〜)が平均視聴率6%台、観月ありさ主演「夜のせんせい」(金曜日午後10時〜)が平均視聴率7%台と散々。
前クールでも、川口春奈主演「夫のカノジョ」(木曜日午後9時〜)が平均視聴率3.87%で、ワースト記録を更新したのを始め、椎名桔平主演「刑事のまなざし」(月曜日午後8時〜)が平均視聴率8.0%、長瀬智也主演「クロコーチ」(金曜日午後10時〜)が平均視聴率9.6%と、2ケタすら獲れていないのだ。
「なるようになるさ。」に関しては、前編で平均視聴率12.9%と、まずまずの数字だったため、心配はなさそうだが、第2弾以降、しっかりした作品をつくらないと、視聴率が獲れず、ドラマ枠に変更した意味がなくなってしまう危惧がある。
(坂本太郎)