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カドカワ川上社長が辞任 かつての「ニコ動」ユーザー、芸能人は今?

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 2月13日、カドカワ株式会社は臨時取締役会を行い、川上量生社長が辞任し取締役に就任。現代表取締役専務である松原眞樹氏が、代表取締役社長に就任すると発表した。また川上氏は、子会社であるドワンゴの取締役も辞任。後任の代表取締役社長には同社の夏野剛氏が就任するという。

 ドワンゴといえば、動画投稿サイト「ニコニコ動画」のサービスを提供しているほか、近年では、テレビでもCMを放送している「テクテクテクテク」などのゲームアプリを開発・運営している企業として有名である。川上氏はドワンゴの創業者であるほか、その経営手腕を評価されて、ドワンゴの会長のままスタジオジブリに入社したことで世間の注目を集め、2014年にはドワンゴとKADOKAWAの経営統合を発表。KADOKAWA・DWANGO(現カドカワ)の代表取締役会長に就任するなど、現在のIT業界を代表する人物であった。

 そんな川上氏が失脚する原因となった原因は、果たしてなんだったのだろうか。インターネット文化に詳しい芸能記者はこう語る。

 「かつては若者を中心に絶大な人気を誇っていたニコニコ動画ですが、現在はYouTubeに完全にシェアを奪われています。原因は多々ありますが、特にプレミアム会員と呼ばれる有料会員サービスへのクレームが激しく、月額540円という高額ながら受けられるサービスが少ないこと、そして非会員のユーザーには視聴制限があるなど、大きなバッシングがありました。また、現在は解消されていますが、以前は会員登録をしないと動画すら観られない状態で、アクセスしたらすぐに動画が見られるYouTubeに大きな差が付けられたようです」(某芸能記者)

 また、芸能界でも「ニコニコ離れ」は顕著だという。

 「以前は新人アイドルや言論系の芸能人の多くがニコニコ動画で専門チャンネル(ニコニコチャンネル)を持っていましたが、今ではほぼ更新がされていません。ニコニコ動画にユーザーが少なくなったことも原因の一つですが、最近では、SHOWROOMやYouTubeなど視聴者からの課金や視聴回数によって直接、お金に繋がるコンテンツに移り変わりしたようです。今の芸能事務所では、動画配信といえば、YouTubeかSHOWROOMのどちらかです」(前述の芸能記者)

 また、ドワンゴが「社運をかけた」とされるアプリゲーム「テクテクテクテク」も「ポケモンGO」のようには浸透せず、カドカワは2019年3月期の最終を43億円の赤字に大幅下方修正していたことから、内部では「川上氏の失脚は時間の問題」とも噂されていたようだ。

 果たして、打開策はあるのか……?

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