逮捕容疑は6日午後5時頃、松戸市内で、徒歩で帰宅途中の県内に住む少女に、警察手帳のようなものを見せて、「援助交際の捜査の件で話が聞きたいんだけども、ちょっと来てくれる」などと声をかけ、近くのホテルに連れ込み、誘拐したとしている。
大原容疑者は少女をホテルのロビーまで連れ込んだが部屋には入らず、わいせつ行為はなかったという。
少女の家族が同日夜に同署へ被害相談に訪れ、発覚。ホテルの防犯カメラの映像などから大原容疑者を特定した。同日は宿直明けで私服だった。
同署によると、同市内で男が警察手帳のようなものを見せ、女性に声をかける同様の手口が、ここ最近、3件届け出されており関連を調べている。
警視庁によると、大原容疑者は09年に採用され、成城署を経て今年3月から第2機動隊で勤務していた。
警視庁警務部の池田克史参事官は「職員が逮捕されたことは誠に遺憾。今後、千葉県警の捜査結果を待って、厳正に対処したい」とコメントした。
本物の警察手帳を見せて信用させて、ホテルに連れ込むとは、なんとも大胆な犯行。実際にわいせつ行為にまで至らなかったのが幸いといえよう。
(蔵元英二)