それは、2001年にサルサを披露した時のこと。毎日、朝まで血のにじむ練習を繰り返した彼女は、本番で見事なパフォーマンスを披露して会場を魅了した。そして、達成感から出演者一同が涙を流しながら熱い抱擁を交わし、ダンスを指導したTRFのSAMは「まさかこんなに出来るとは思わなかった」と絶賛。さらに、審査員の植木等もコメントを求められると、「素晴らしい出来だね」と答えたため、誰もが高得点を期待したのだった。
しかしフタを開けてみれば、その結果は、まさかの50点満点中44点。この結果にマルシアは呆然とし、次の瞬間、怒りからスタジオを飛び出すという事件に発展したのだった。あれから18年、マルシアは当時のことについて、「あの時、50点に慣れているわけではございませんよ。ただやっぱり50点目指したい。(対戦)相手が48点出てたんで49点取ればいいかなという気持ちもございました。だけど、44って出た時に『は!?』って。全く納得いかないし、なんで44点? 舐められてたんだよ!」と、今でも不満が残っているという。
そんな中、スタジオには当時、審査員を務めた作家の家田荘子氏が18年ぶりにマルシアと対面。そして、MCの梅沢から「何が原因だったんですか?」と点数が低かった理由について聞かれると、家田氏は「その前に、皆さんすごいのをやられてましたでしょ。(マルシアの演目は)地味なんですよ」と、他のパフォーマンスと比べ、サルサはインパクトがなかったと明かした。
これを聞いたマルシアは「これ私は悪くなくて、誰が悪いかっていうと(ネタを選んだ)スタッフよ。サルサは派手なんだけど、審査員にとっては厳しく見えないわけ。じゃあ誰が悪いかっていうと、スタッフ!」と、審査員とは別に原因があったのではないかと分析。
とはいえ、マルシアは「確かに失礼なことをしました」と、当時の行動を反省し、家田氏と和解。最後は「もう大丈夫。和解」と笑顔で彼女は家田氏と握手し、18年経ってモヤモヤを晴らしたようである。