24日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝2ndレグ。日本勢で唯一ここまで勝ち残って来た鹿島アントラーズは、水原三星(韓国)と3‐3のドロー。1stレグの結果と合わせ、水原三星を下しての決勝進出を決めた。
3日にホームで行われた1stレグでは、DF内田篤人が後半ロスタイムに“サヨナラ弾”を決め、3‐2で勝利していた鹿島。引き分け以上で決勝進出が決まる状況の中、前半25分にDF山本脩斗のゴールで幸先よく先制点を奪い、1‐0で前半を折り返した。
しかし、エンドが変わった後半は逆転を目論む水原三星の攻勢を受け、52分、53分、60分にそれぞれ失点。10分足らずで3失点を喫した鹿島は、2戦合計4‐5と一気に劣勢に転じてしまった。
ただ、試合はこのままでは終わらなかった。3失点目を喫したわずか4分後の64分、鹿島はセンタリングの流れからDF西大伍がゴールを決め、2戦合計スコアを5‐5のタイに。さらに82分には、FWセルジーニョが4試合連続となる値千金のゴールを突き刺し、6‐5と再びリードを奪い返した。
その後は失点を許すことなく、スコア3‐3のまま試合終了の笛を聞いた鹿島。2戦合計6‐5で水原三星を上回り、見事にクラブ史上初のACL決勝進出を果たすこととなった。
2試合に渡り死闘が繰り広げられた準決勝を、紙一重の差でモノにした鹿島。これを受けたネット上には、「やったあああああああ!!」、「感動して涙が出てきた」、「他クラブのサポーターだけどこれは本当にすごい」、「この勢いのまま決勝も勝ってくれ」といった歓喜の声が数多く寄せられている。
来月3日、10日にホーム&アウェイで行われる決勝の相手は、元バルセロナのシャビ擁するアル・サッド(カタール)を2戦合計2‐1で退けたペルセポリス(イラン)。多くのサポーターの期待を背に、鹿島は昨年の浦和レッズに続く、日本勢2年連続のアジア王者をかけた決戦に臨む。
文 / 柴田雅人