4月28、29日にかけて行われた前節終了時点でのJ1順位を見ると、13位の横浜F・マリノス(3勝5敗3分・勝ち点12・得失点差−2)を筆頭に、14位に浦和レッズ(3勝5敗3分・勝ち点12・得失点差−2)、15位に鹿島アントラーズ(3勝5敗3分・勝ち点12・得失点差−5)、16位にガンバ大阪(3勝7敗1分・勝ち点10)、そして最下位の18位に名古屋グランパス(2勝8敗1分・勝ち点7)と、Jリーグ発足時の加盟クラブ“オリジナル10”の面々が軒並み下位に低迷している。
また、前節では上記5チームのうち、3チーム(鹿島・浦和・名古屋)がそれぞれ敗北を喫した。勝利した2チーム(横浜FM・G大阪)に関しても、その勝ち点はそれぞれ鹿島・サガン鳥栖(16位・2勝7敗2分・勝ち点8)といった下位のチームから得たもので、苦しい状況が続いていることに変わりはない。
シーズンは残り23試合。この期間に状況を改善できなければ、各チームに“降格”の二文字が迫ってくることになる。もし仮に降格ということになれば、名古屋が2016年以来2年ぶり2回目、G大阪が2012年以来6年ぶり2回目、そして浦和は1999年以来、19年ぶり2回目の屈辱を味わうことになる。
ちなみに、残る横浜FMと鹿島の2チームはJリーグ発足以降、現在に至るまでJ2に降格した経験がない。今シーズンを“史上初の降格を味わった年”としてクラブ史に刻んでしまうことだけは何としても避けたいところだろう。
Jリーグ黎明期から存在し、その全てが優勝経験を持つなど確かな足跡を残してきた今回の5クラブ。苦境が続く中、名門の底力を見せることはできるだろうか。