1本目は開始2分にいきなりゴールを許すなど、苦しい立ち上がりとなった浦和。9分にDFの岩波拓也が得点を挙げ、試合を振り出しに戻したものの、その後はお互い無得点に終わり、1−1の引き分け。2本目は9分にFW武藤雄樹がゴールを決めたものの、その5分後に順天堂大に得点を奪われるという1本目とは逆の展開で、こちらもドローに終わった。
2戦合計2‐2で迎えたラストの3本目は3分にMF上野夏輝(浦和ユース)、11分にFW李忠成がゴールを決めるなど攻撃陣が働きを見せた浦和。しかし、その後27分と36分に立て続けに失点するなど守備陣が踏ん張り切れず、この試合も2‐2でドロー。結局、大学生相手に3本とも引き分けに終わるという結果になってしまった。
現在ベルギーに遠征している日本代表チームにDF3選手(槙野智章・宇賀神友弥・遠藤航)が選出されていることからも、完璧な陣容ではなかった浦和。しかし、それを抜きにしても、今回の試合内容はお世辞にもいいとは言えないだろう。
そもそも、今シーズンの浦和はJ1開幕から今一つピリッとしない試合が続いている。7日のルヴァンカップのグループリーグ第1節(対名古屋グランパス)では勝利しているものの、今季の公式戦で挙げた白星はこの1つだけ。リーグ戦では開幕から4試合で未勝利(2分2敗)と出だしから躓いている状況だ。今回大学生相手に引き分けに終わってしまったのも、チームの調子が今一つだということの表れなのかもしれない。
今後の戦いに不安が残る浦和だが、幸か不幸か現在リーグ戦は代表戦が行われている関係で中断中。次の試合(対ジュビロ磐田)が行われる4月1日までに、どこまで調子を戻すことができるだろうか。