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中川昭一氏は本当に自殺ではないのか?

 総選挙で大惨敗した自民党に悲報が追い打ちをかけた。4日午前8時15分ごろ、自民党の中川昭一元財務相(56)が東京都世田谷区下馬の自宅2階にある書斎兼寝室のベッドでうつぶせの状態で死亡しているのが見つかった。当初は「自殺ではないか?」との憶測もよんだが、遺書がなかったことなどが分かるに従いその可能性は薄まった。遺族は「心筋梗塞」と説明しているという。捜査当局は行政解剖の結果、死因は循環器系の持病の可能性があるとみて、今後血液や細胞を病理検査して詳しく調べる。しかし父親の故中川一郎元農相も当初は「急性心筋梗塞」と伝えられ、その後に「自殺」と訂正された経緯もある。

 生前、中川氏と親交のあった政治評論家の三宅久之氏(79)は4日夜、同氏宅前で報道陣の取材に応じ、「ご家族からは心筋梗塞と聞いています」と述べた。ショックな様子ありありで「(私は)中川さんに断酒宣言を迫った張本人。ストレスを高じさせてしまったのかな。(遺体に)『そんなことありませんよね』と声をかけた」と話した。
 心筋梗塞は冠動脈が完全に詰まったり、急速に細くなったりして、心臓の筋肉細胞が死んでしまい機能が低下するもの。発病の要因としては高血圧やストレス、喫煙などがあるという。2月の「もうろう会見」による財務相辞任に続き、先の総選挙では議員バッヂを失った。働き盛りとはいえ、大きなストレスを抱えていたことは想像に難くない。
 この日午前、中川氏死去の一報に中川宅前には100人近くの報道陣が集まった。「目立った外傷はない」「遺書は見つかっていない」などの情報が入り、自殺の可能性は低くなっていった。
 しかし、急性心筋梗塞については突然死となることも珍しくないため、著名人が自殺や薬の過剰摂取により亡くなった場合に、死因として公表されることも多いという。この事例にあてはまるのが1983年に自殺した中川氏の父親の一郎氏だ。第一報では「急性心筋梗塞」と報じられながら、2日後に「自殺」と訂正された。その死をめぐっては、いまだに一部で“謀殺説”が囁かれているほどだ。
 一方、昭一氏の遺体からはアルコール分が検出されたほか、最近では不眠を訴えて睡眠薬を服用していたことが分かった。ポロシャツに短パン姿で衣服に乱れはなく、室内には争った形跡もなかった。
 突然の死に、同日午後には多くの政治家が中川氏宅を訪れた。
 大島理森自民党幹事長は「北海道を愛し日本を愛する政治家でした」と涙を流し、「いろんなことが思い出されるのでこれで勘弁して下さい」と報道陣の前を立ち去った。安倍晋三元首相はショックを隠しきれない様子で「本当に残念。昭一さんを失ったことは大きな損失だ。10日前に電話で話しました。保守再生のためにがんばろうと話した」と声を振り絞った。
 ほかにも、谷垣禎一自民党総裁、青木幹雄元参院会長、古賀誠元選対委員長、河村建夫前官房長官、町村信孝元官房長官、伊吹文明元財務相らが中川氏宅を弔問。さらに前原誠司国交相、亀井静香金融・郵政担当相、平沼赳夫元経産相のほか、拉致被害者家族連絡会の増元照明事務局長も訪れた。
 「もうろう会見」の代償は大きかったが、拉致被害者家族らから期待の大きい政治家だった。あまりに早すぎる死に、冥福を祈りたい。

◎訪問者のコメント
平沼赳夫元経産相 「選挙後に事務所に来てくれた。その時は元気だった」
河村建夫前官房長官 「非常におしい。残念だ。心労もあったのでは」
町村信孝元官房長官 「政治家はいろんなことをかかえながら生きているから。心理的なストレスもあったのではと想像している」
拉致被害者家族連絡会の増元照明事務局長 「被害者家族にとってはなくてはならない方。顔を見たら何も言えなくなった」

【訂正】
記事中に「野党からは前原誠司国交相、亀井静香金融・郵政担当相…」とありましたが、与党と野党の者がおりました。「さらに…」に訂正してお詫び致します。(訂正日10/6)

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