番組冒頭、「あなた誰ですか。何かラジオやれっていうからやってますけど」と太田は記憶喪失キャラで登場。これは前日夜放送の『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ系)でのフリを受けてのものだ。
だが、太田はすぐに「なんでもないんだ別に。大騒ぎしすぎ」と世の中の動きを制するも、頭を打った直後は記憶が混濁していた様子を話した。太田は相方の田中裕二にしきりに「ネタのウケはどうだったか?」と訊ねていたようだ。さらに出演していた、とろサーモンの久保田かずのぶに対し、『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)において審査員であった上沼恵美子への暴言騒動を「イジったか、イジっていないか」を気にしていた。頭を強打する異常事態にあっても、芸人とって真っ先に気になるのは「ネタ」だったようだ。
病院に運ばれた太田は、意識の混濁をチェックするため今日の日付を訊ねられた。ただ、太田は日付や数字には弱いため、うまく答えられない。次に名前を問われると、芸人として「木村拓哉です」とボケようと考えるも、重体だと勘違いされてしまうことを恐れ、本名や生年月日はまともに答えてしまった。これは芸人としては悔しそうだった。さらに緊急外来から、専門の脳外科のチームの治療に入ると、若い5人くらいの医者が全員黒縁メガネをかけていたため、「本当にそうなのか、何か幻を見ているのか」と太田は話し、笑いを誘っていた。
これには、ネット上では「太田さんの芸人意識が感じられていいね」「やっぱりどんな事態でも笑いどころを探しているのがいいね」といった声が聞かれた。トークの最後は田中が「本当にみなさんご心配をおかけしましたということで」と締め、完全復活を証明したといえるだろう。