「局内でノルマとして掲げられているのは『とにかく20%を割るな!』。裏番組が強力だったとしても、決して許されない大失態。ジャニーズ事務所との関係も懸念されますが、無理のあるドラマの展開に視聴者が飽きている証拠です」(フジテレビ関係者)
2日放送の同ドラマの視聴率は19.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)で放送4回目で初めて20%を割った。同日はドラマの前半部分は日本テレビ系のサッカーW杯予選、後半部分は皮肉なことに、キムタクの盟友で元サッカー日本代表の中田英寿氏のドキュメント番組に押され視聴率が伸び悩んでしまった。
「そもそも、『CHANGE』の放送開始が5月にずれ込んだのは日テレの『ごくせん』との真っ向勝負を避けるためというくだらない理由。両ドラマの視聴率は勝ったり負けたりですが、曜日が違うのに同じ土俵で勝負しているのがばかばかしい。『ごくせん』どころか、日テレのサッカー関連2番組のタッグに足をすくわれるとは制作スタッフは想像できなかったはず」(同)
このところ、フジテレビの月9とTBSのドラマにのみ主演するキムタクだが、20%割れは緊急事態だという。
「20%を割ったのはここ数年の単独主演ドラマでは05年4月の月9『エンジン』の第3回のみ。翌週は23.1%に回復しています。『CHANGE』もよほどのことがない限り次は20%を超えると思いますが」(テレビ誌記者)
初回から第4回まででキムタクが教師から政治家に転身し、総裁選に出馬し総理のイスに座るというかなりあわただしいストーリー展開。視聴者の好みがはっきり分かれるところだという。
「映画やマンガのパクリ疑惑が週刊誌で報じられているが、ストーリーがちょっと短絡的では。例えば、V6の岡田准一が主演ドラマ『SP』の役柄そのままにキムタク総理を警護すれば視聴率30%超えは楽勝。でもそれはかなりの“飛び道具”で崖っぷちでないと出せない」(同)
珍しく苦境に追い込まれているキムタクだが、そろそろ映画への本格進出がうわさされている。「昨年公開の人気主演ドラマを映画化した『HERO』の興行収入が100億超えなかったことに本人が納得していない。今度はオリジナル作品で勝負するようだ」(映画ライター)
福田内閣は支持率20%割れでも存続しているが、キムタク内閣は20%割れが“赤信号”のようだ。