スズカフェニックスが捲土重来を期し、仕切り直しの一戦に挑む。
前走のスプリンターズSは4着。大外から脚を伸ばしたものの、前を捕らえることができなかった。セントウルSを叩いての2戦目。思惑通りのローテーションで臨んだつもりだったが、横山典騎手は「もうひとつ弾けてくれなかった。まだ調子が戻り切っていなかったのかも」と振り返った。
確かに、前走時は直前追いで暴走。実戦でも右手前のまま走り続けていた。体はできていても精神面で何か欠けていた部分があったのかもしれない。しかし、それもスプリンターズSがいいガス抜きになった。
実際に、中間は見違えるほど体調がアップしている。レースから10日余りしか経っていない17日に、早くも坂路で初時計をマーク。1週前追い(23日)もラスト1F12秒4と切れに切れた。
中内田助手は「申し分のない動きだった。すこぶる順調にきているし、条件的にも今は千四の方が競馬がしやすい。ジョッキーも2度目だし、癖はつかんでくれたはず」と巻き返しに確かな手応えを感じ取っていた。
舞台は身上の末脚をフル回転できる京都の外回りコース。王座奪回へ、反撃のおぜん立ては整った。